NAISTイベントレポート
成果発表会
Posted by:naist
|Update:2010.03.31
3月20日の成果発表会の3人目の講演は、遺伝子発現制御学講座助教の松井貴輝先生です。
講演のタイトルは“生物の形づくり〜細胞集合のメカニズムと生理的意義〜”。
私たちのからだで、例えば肝臓、腎臓、心臓など各臓器は細胞が集まって、機能的な集合体をつくっています。これらはもともと前駆細胞からできてきます。
では前駆細胞から肝細胞に分化して、それから集まって肝臓になるのか、または前駆細胞が集まってそれから肝細胞に分化するのか、という疑問がうまれます。
多くの場合は後者、つまり前駆細胞が集まって集合体をつくり、それが一斉に分化するという方式をとっているようです。人間や動物の社会ともよく似ています。例えば、人間の場合、子どもが小学校に登校する時、“集団登校”ということをすることがあります。一人一人の子どもが迷わないように、どこかに行ってしまわないように、みんなで一斉に動きます。
また、前に話題に出した“クオラムセンシング”にも関係します。バラバラの時期に分化すると不都合な場合が多いのですが、何か一斉に分化するしくみがあると考えられています。そのためにも集まっている方が都合が良いようです。お互いに分化誘導し合ってポジティブフィードバックがかかって一斉に分化するしくみになっています。
松井先生の講演から、細胞社会と人間社会で共通の動作原理が働いている、と感じられました。
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