研究人材の遺伝子/奈良先端科学技術大学院大学⁄インキュビー大学院紹介
研究人材の遺伝子/NAISTで育つ研究人材
奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科は、平成6年に第1期生を迎えて以来、最先端の研究を通じて多くの人材を社会に輩出してきました。
今回も、昨年度と同様に、本研究科で最先端の研究を展開する若手教員・学生が日頃の研究成果を発表すると同時に、第一線で活躍中の本研究科卒業生が、自らの経験を通して“大学院で学ぶこと”の意義について語ります。
バイオに興味がある大学生・一般の方にもわかりやすく、バイオサイエンス研究の最先端をお話しします。大学で行う研究に興味と関心のある高校生から一般の方まで、多数のご参加をお待ちしております!
-> 参加申し込みは、本ページ下部のフォームをご利用下さい。
日時:2009年3月21日(土)13時~18時(予定)
会場:阪急グランドビル26階(大阪駅前)
対象:大学生・高校生~一般
人数:100名
参加費:無料
DNAは生命の設計図であり、遺伝情報の主たる保存庫です。DNAに書かれている情報はヒトが生きてゆく上で必須なものから個人差に関係するものまで様々ですが、中には病気に関する有害なものがあります。もしDNA上の有害な情報を早期に発見できれば、病気の治療や発症を抑えることが可能になるかもしれません。そこで我々は有害なDNAの立体構造を決定し、これらがワトソン・クリックによる有名な2重らせん構造とは異なった構造を持つことを明らかにしました。発表ではこれら立体構造情報に基づいた有害なDNAに結合する試薬の開発と、それらの医薬医療への応用をお話しします。
ホルモンは、私たちの体の様々な器官の機能調節を行っていますが、植物においても植物ホルモンと呼ばれる分子群が様々な生長過程を制御しています。植物ホルモン“ジベレリン”は種なしブドウの栽培や高収量品種など、農業の進展に深く関わってきましたが、意外なことに、実際に植物内でどのようにして働いているのかはよく分からないまま使用されてきました。最近の研究により植物ホルモン受容体や下流の制御因子の同定が進み、シグナル伝達経路の全貌がやっと明らかとなってきました。本講演ではかたち(立体構造)から分子の機能や生命現象を明らかにする構造生物学によって解明されたジベレリンのはたらきについて紹介します。
学生時代の大きな悩みの一つ。それは将来の進路を決定することではないでしょうか。大学院に進むことが決まった約1年後、私はまた更なる選択を迫られました。卒業したらどの職業を選ぶ?自分はどんな仕事に向いてる?その中で私が選んだテクニカルスタッフという仕事は学生の頃に思っていたより大変ではあるけど、やりがいのある楽しい仕事でした。
本講演では、研究所で働くテクニカルスタッフの仕事内容とその中で感じたことについてお伝えしたいと思います。
核の中の染色体DNAに書き込まれている遺伝情報はmRNAに写し取られ、細胞質へ移動する。細胞質ではmRNAに写し取られた情報はリボ ソームによって読み解かれ、それをもとにタンパク質が合成される。ほとんどの遺伝子ではmRNAに写し取られた情報がそのままタンパク質の設計図として利用される。ところが、どこにでも例外はあるもので、ある種のmRNAは未成熟な状態で合成され、細胞質で部分的に切り取られて成熟することで、はじめて機能的なタンパク質の設計図となる。本講演では、この未成熟なmRNAをもとに作られたタンパク質が未熟mRNAの成熟に必要不可欠であることを見出したので、お話したい。
CIBZ は当研究室において新規に同定されたマウスのタンパク質です。その特徴的な構造から「転写因子」として機能していることが考えられ、私達のグループでは一貫して CIBZ の機能解析を行っています。それまで誰も解析していない新規因子であったため、実験に必要な材料など全て自分達で作製する必要がありました。また、国内外に競合するチームはいないと気楽に(?)考えていたのですが、現実は甘くありませんでした。それでも最近、CIBZ が細胞死の抑制因子として働くことなど、その興味深い機能を徐々に明らかにしつつあります。本講演では、新規因子を研究する場合の利点と欠点などに触れながら、CIBZ タンパク質を紹介したいと思います。
パン、酒類などの発酵食品やバイオエタノールの製造に用いられる酵母は、種々の発酵生産において高温、凍結、乾燥、高浸透圧、高濃度アルコールなど様々な環境に曝されながら、機能を発揮しています。これらの環境は細胞内に活性酸素種を発生する「酸化ストレス」状態であり、細胞の生育を妨げる大きな要因です。しかし、細胞には酸化ストレスから身を守る「抗酸化システム」がいくつか存在しており、それらの研究は基礎・応用の両面で重要です。当研究室では、酵母に見出した「Mpr1」という新規な抗酸化酵素の解析を進めています。本講演では、Mpr1がどのように抗酸化システムに関与しているかについて、最新の知見を紹介します。
11:00-12:00 学生募集説明会
13:00-13:10 開会のあいさつ
13:15-16:15 講演
16:15-16:25 第1部閉会の挨拶
16:40-18:00 大学院進学相談会(個別相談)
講演内容・スケジュールは予告なく変更される場合があります。
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