
論理的に納得できないことに対しては、ときに相手の主張を根本からひっくり返してしまう。そんな自分自身を「かき回し屋」と称する児嶋准教授は、研究にもキャリアにも1本の筋を通してきた。34歳という若さで准教授として奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)に赴任した彼は、どこまでいっても満足することのない探究心を持っている。

「株が好きで、金融系の企業に内定が決まっていたんです」。学部3年で早々に就職活動を一段落させ、あとは卒業するだけ。そんな優秀な学生が研究の面白さに付いてしまったのは、4年生で研究室に配属されてからだった。研究のことになると目をきらきらさせながら話すのは、奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)で酵母を研究する修士課程2年の西村さんだ。