シロイヌナズナの鉢を横に倒して置く。その数十分後には、茎の根本が曲がり、何事もなかったかのように、先端を上に向けている。重力という外部因子に対して、速やかに応答するシステムが植物には備わっている。植物の環境応答の本質を明らかにしたいと考える中村さんは、植物の重力屈性を軸に本質へと迫るアプローチを始めた。
2004年9月、数十名の欧米の研究者を中心に、「ノックアウトマウス・プロジェクト」が提唱された。マウスの全遺伝子について、各遺伝子を破壊したノックアウト(KO)ES細胞株コレクションを作り、必要なときに研究者がいつでも無料で使えるようにするものだ。この世界的なプロジェクトを促進する技術が石田准教授らによって開発された。