大学院では『新しい疑問を見つける力』を養いたい」。そのために、多くの人と交流し、広い視野で物事を捉えることが必要だと宮島さんは考える。緊密な研究室間のつながりを持つ奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)の環境が、宮島さんの成長を後押しする。
たった1個の受精卵が分裂し、均質な細胞の集まりからやがては様々な形の組織へと分化していく。対称から非対象への構造変化。生き物の中で起こるこの複雑なメカニズムについては今でも謎が多い。「この謎が解ければ生き物の形づくりの神秘を暴けるのではないか」。そう心を躍らせているのが稲垣准教授だ。神経細胞の極性形成メカニズムの解明を通じてその不思議に追っている。